npoのIT

スタッフは少ないけど、そこそこの規模のnpoのITを担当しています。他の人にも参考になるかも、と思ったことのメモを残します。

Office 365 for Nonprofits セットアップ3[NPOの審査]

NPO法人であれば無料で利用することができるOffice 365 E1を実際に利用してみます。

 

NPO法人として、無料でOffice365を利用し続けるには、Microsoftの審査に通る必要があります。

そしてその審査は、Microsoftが独自で行うのではなく、techsoupjapanという団体に委託されています。

https://www.techsoupjapan.org/

 

私の場合、年末年始のお休みを挟んだこともあり、この審査に非常に時間がかかりました。

NPO法人として申請をしてから、techsoupjapanから連絡がくるまでに実に30日以上かかりました。

無料の試用期間が30日間なので、本来であればすでにタイムオーバーなのですが

microsoftのサポートに問い合わせたら、試用期間を60日に延ばしてくれました。

 

で、30日まって送れてきたメールが

『「非営利団体向けOffice 365」の資格確認のための追加情報ご提供のお願い』

というメールで、審査のためには以下の書類の提出が必要であるという内容でした。

・専用の申請書(団体確認書)※法人印の捺印を含む

・登記簿謄本

・定款

 

これらの書類は、スキャンしたPDFファイルをメールで送りました。

そして、そこから更に10日ほどして...

 

『承認されました: 慈善団体資格に関するリクエスト』

というメールがmicrosoftから無事送られてきました。

 

何も苦労はしていませんが、私の場合は意外と時間がかかりました。

 

 

Office 365 for Nonprofits セットアップ2[DNSサーバー]

NPO法人であれば無料で利用することができるOffice 365 E1を実際に利用してみます。

 

いろいろ設定をいじったりwebを検索していたら、

1つ、Office365を独自ドメインで使うために大切なことが解りました。

 

Office365の機能の1つであるLyncというコミュニケーションツール(web会議を含む)を利用するためには

DNSSRVレコードという情報の編集可能なDNSサーバーが必要になります。

 

DNSサーバーを独自で管理している場合を除くと

このSRVレコードの編集が可能なDNSサーバーのサービスを行っているところは

かなり限られています。

 

そしてお勧めのがそれらの機能が無料で利用できるDozensです。

https://dozens.jp/

※リクエストに応じて2013/11ごろからSRVレコードの編集を可能にしたそうです。

 

特にこだわりが無いのであれば、上記のサービスを利用するのが便利だと思います。

有料のプランもありますが、Office365用のシンプルな利用であれば、無料で利用し続けられます。

 

私も最初は、Valude-domainのDNSサーバーを利用することを考えていたのですが

SRVレコードの編集制限のことを知って、Dozensに変えました。

 そしてその設定方法については、以下のサイトが非常に役立ちます。 

http://blog.o365mvp.com/2013/11/20/domain_on_dozens/

Office 365 for Nonprofits セットアップ1[無料試用とNPO申請に必要なこと]

NPO法人であれば無料で利用することができるOffice 365 E1を実際に利用してみます。

 

手順としては、まず30日間の無料試用の申し込みをします。

そして、試用期間中にnpo法人であることについて、microsoftによる審査が行われます。

無事に審査が通れば、そのまま無期限でOffice 365 E1を利用し続けることが可能になります。

http://office.microsoft.com/ja-jp/FX104085114.aspx

 

NPO法人として無料で利用し続けるには、独自ドメインの所有が必須です。

また、独自ドメインDNSレコードの編集が出来ることも必要です。

 

この、DNSレコードの編集は、2つの理由で必要になります。

まず、1つ目の目的は、試用期間中に所有するドメインの情報を登録し、

また、そのドメインの所有者であることを証明するために、

指定のDNSレコードの追加が求められます。

そして2つ目の目的は、せっかくOffice365を使うのだから

メールアドレスなど独自ドメインで利用したいと思いますので、

そのためにはいくつかのDNSレコードの追加が必要になります。

 

なお私の組織では、xxx.or.jpというドメインを利用しており、

ドメインの管理、及びDNSサーバーはOCNにお願いをしていたのですが、

OCNではxxx.or.jpのDNSレコードの編集は行えないことが解りました。

 

他社への移行も調べたのですが、基本的xxx.or.jpのDNSレコードの編集は、

何処の業者でも行っていませんでした。

 なにやら、xxx.or.jpは、xxx.comやxxx.orgとは事情が異なるみたいです。

 

結局私の場合は、早々に諦めてxxx.orgの新しいドメインを追加で取得しました。

今回利用したのは、VALUE-DOMAINです。

http://www.value-domain.com/

 

DNSレコードの編集が自分で自由に行える業者であれば

お名前.comでもどこでもよかったのですが、

以前個人的に利用したことがあったのでVALUE-DOMAINを利用しました。

xxx.orgのドメインの取得および更新料金は950円/年でした。

 

独自でDNSサーバーを管理されている場合はともかく

xxx.or.jpのドメインを利用されている場合は、新たにOffice 365用に

xxx.orgのドメインを新たに取得することも考えるといいと思います。

 

なお、office365の試用開始は難しいことはありません。

ウィザードにそって必要な情報を入力していけば自然と完了します。

まずは軽い気持ちで試用を開始し、npoとして申請が通ったら、

ユーザー情報の登録など、本格手な利用を開始するといいと思います。

 

ちなみに、office365に関するmicrosoftの情報は豊富です。

ダウンロードセンターで検索をするとたくさんの情報が出てきます。

http://search.microsoft.com/ja-jp/SupportResults.aspx?q=office365

 

以下のサイトにも、初めて利用するための情報が豊富にあります。

 http://office.microsoft.com/ja-jp/support/HA102818409.aspx

 

私は今、試用を開始してnpoとしての申請をした(つまり審査中)のところです。

Office 365 for Nonprofits はじめに

2013年10月より、microsoft office365 E1が、npo法人向けに無償提供していただけることになりました。

http://www.microsoft.com/ja-jp/citizenship/challenge/npo/office365/default.aspx

 

office365は、microsoftが今本腰を入れている統合のクラウドサービスです。

google appsとよく比較されているサービスで、つまり同じような目的のものです。

プランは複数存在するのですが、npo法人向けに無償提供されるE1は、本来は1ユーザーあたり660円/月のサービスです。

http://www.microsoft.com/ja-jp/office/365/plan.aspx

 

これが無料で利用できるのは大変ありがたいことです。

そしてこれは、職員だけでなく会員や取引先など、運営上付き合いのある、ありとあらゆるユーザーに対して、アカウントを発行していいそうです。

 

私は、10月のプレスリリースの記事を見た時点で興味を持っていたのですが、タイミングよくmicrosoftから無料セミナーのお誘いの電話をいただいたので、参加してきました。

品川本社で行われたnpo法人専用の少人数のセミナーで、説明も詳しく、また多くの質問にも答えていただけました。

 

これから、自分の所属する組織向けに、office365をセットアップします。

セミナーで聞いた話を含め、少しずつ情報を残していきます。